◆20位:トヨタ プリウス |
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1997年にトヨタ自動車が世界に先駆けて発売したハイブリッドカーがプリウスだ。2001年には米国でも発売され、環境問題に関心の高いセレブリティたちが次々にマイカーとして選んだことから注目を浴びた。外観がイマイチという巷の声もあるが、レオナルド・ディカプリオやライアン・ゴズリングが乗ると、不自然に大きなリアのデザインなんて気にならなくなるから不思議だ。 |
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◆19位:ルノー トゥインゴ |
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フランスの自動車メーカー、ルノーのトゥインゴは現在3代目。だが、生産終了になり、2024年から量産化を目指しているルノー5(サンク)をベースにした新型車が跡を継ぐのではないかと言う声もある。すでに英国向けは2019年に販売中止の発表があり、日本市場では2022年2月にトゥインゴSのMT車が生産を終了する。トゥインゴの初代は1993年にデビュー。不格好なボディだが、運転すると満足度が高いというレビューが多い。つまり「花より団子」ということか。 |
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◆18位:オールズモビル カトラス シエラ ワゴン1987年型 |
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オールズモビルのカトラス・シエラは、1982年に2ドアクーペとしてデビュー。その後、4ドアセダンの生産が始まり、1984年にはステーションワゴンがラインナップに加わった。ワゴン系の車にスタイリッシュな側面を求めるのはやや酷な話だが、1987年のカトラス・シエラ ワゴンがダサいと言われるゆえんは、その木目調のトリム。木目調がアンティークな装いとなる車もあるが、カトラス・シエラの場合は残念な結果に終わったようだ。 |
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◆17位:フォード コントゥア |
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フォードが1994年から2000年まで生産していた4ドアセダンがコントゥアだ。楕円形のデザインが魅力的でないと言われる理由で、当時はヘッドライト、グリル、テールランプまでディテールにも楕円形のデザインを採用。この斬新なデザインが失敗だったことは総販売台数が1万1500台未満だったという数字からも明らかだ。しかし、クルマ好きの間では「運転が楽しくなる車」と言われ、歴史上最高のスポーツセダンの一つとみなされている。 |
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◆16位:クライスラー PTクルーザー |
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モダンとレトロがうまく融合されたはずのPTクルーザーは、徐々にレトロ感が失われ、ただダサいだけになったと噂される。生産期間は2000年から2010年までの10年間。外観の問題だけでなく、燃費が悪くパワーもないとして敬遠した消費者も多かった。 |
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◆15位:サターン SC(3ドアクーペ) |
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サターンSCは、ゼネラルモーターズの子会社で2010年に閉鎖されたサターン・コーポレーションが展開していた乗用車のブランドで、1990年から2002年まで製造されていた。全モデルに傷がつきにくく復元力のある新素材、樹脂ポリマーパネルを採用して話題となった。また、2002年モデルに至っては高速道路燃費テストで400mpgを達成している。しかし、これらのセールスポイントは、潰されたかのようなフロントエンドのデザインによってかき消されてしまったようだ。 |
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◆14位:日産 ジューク |
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2010年のジュネーブ国際モーターショーの世界初公開以来、日本、欧州、北米で販売されている日産ジューク。2011年米国道路安全保険協会(IIHS)の「トップセーフティピック」を受賞し、ダサい車だと言われながらも、その安定性から売れ行きは好調だ。 |
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◆13位:トヨタ マスターエースサーフ |
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マスターエースサーフは、トヨタ自動車が1982年に発売したミニバンだ。見た目は確かに多少ダサいが、世界総販売台数で首位争いを演じており、トヨタの名に恥じない信頼性の高いバンとして人気は高い。見た目より中身重視の一台と言えるだろう。 |
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◆12位:クライスラー PTクルーザー コンバーチブル |
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PTクルーザーのコンバーチブルは2005年から2008年までラインナップに加えられた。5ドアハッチバックモデルと同じ装備を持つ2ドアのコンバーチブルで、室内空間は快適。オープンカーと言えばスポーツカーという常識を覆した。しかし、PTクルーザーのルーフをオープンにして走るというアイデアはあまり受け入れられなかったようだ。 |
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◆11位:シトロエン アミ |
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シトロエンのアミと言えばキュートな2人乗りの電動マイクロカー。そのアミシリーズに4ドアのファミリーカーバージョンがあったのはご存じだろうか。シトロエンが1961年から1978年まで製造、販売していたもので、17年間にアミ6、アミ8(アミM35)、そしてアミスーパーというモデルを発表した。残念なことにそのどれもがちょっと悲しげに見えるフロントエンドデザインで、ダサい車のリストの常連になってしまった。 |
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◆10位:ライトバーン ゼータ |
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オーストラリアの自動車会社であるライトバーン社によって1963年から1965年まで製造されていたモデルがゼータだ。当時、女性が快適に通勤に使用できる小型車や、手頃なセカンドファミリーカーの需要が高まっており、そのニーズを満たすために開発された。しかし販売台数はたった400台。その敗因はカエルのような特徴的なルックスだと噂されている。また、高速でのバック走行が可能だったということでも歴史に残る一台だ。 |
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◆9位:大宇 ティコ |
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ティコは、現在韓国GMに事業を移管された大宇自動車が1991年から2001年まで製造していた5ドアハッチバックだ。韓国の軽自動車規格で作られた最初の車で、スズキのアルトをベースに設計された。見た目がダサいと言われるが、ヨーロッパやラテンアメリカの国々では人気があり、とくにペルーでは広く愛された車だった。 |
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◆8位:フィアット ムルティプラ |
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イタリアの自動車メーカー、フィアットが1988年に発表し、2010年まで生産されたユニークなモデルがムルティプラだ。2000年にBBC番組『トップギア』が選ぶ「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したが、同時に「最も醜いクルマ」にも選ばれている。ライトが8つついたベルーガを連想させるフロントさえ気にならなければ、ファミリーカーとしては非常に実用的な車だ。 |
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◆7位:AMC ペーサー |
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AMC(アメリカン・モーターズ・コーポレーション)が「世界初のワイドスモールカーをつくる」ことを目標として立ち上げた大きなプロジェクトの完成品がペーサーだ。設計が開始されたのが1971年、1975年にデビューした。全幅はキャデラック並だが、2人乗りのサブコンパクト。見た目はゼリービーンズのようで非常に前衛的な一台だったが、残念ながらAMCの経営悪化を救うことはできなかった。 |
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◆6位:ジオ メトロ |
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ジオ・メトロは、スズキとゼネラルモーターズ・カナダ(当時)の合弁企業CAMIオートモーティブが製造、1989年に登場した。日本の技術を取り入れながらも日本車よりも価格を抑え、ダサいと言われながらも人気を博した。とくにこの車の価値を高めたのは、その優れた燃費性能だ。サブコンパクトカーで馬力はないが、ガソリン価格に一喜一憂しないで済むのは大きなプラスだろう。 |
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◆5位:フォード トーラス 1999年型 |
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最もダサいといわれる車はクラシックカーに多いが、1999年モデルのトーラスもリスト入りしてしまった。1999年モデルのトーラスにはオーバル(楕円形)スタイルがテーマとして採用され、バックウインドウまで楕円形だったのが不人気の理由。トーラスは全体的にデザイン面への評価が低く、1999年モデルの一つ前のモデルもダサいと言われていたが、さらにダサいバージョンの登場として売れ行きは不調だった。 |
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◆4位:ボンド バク |
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数多くのユニークな車が製造された70年代にボンド バグも登場した。イギリスの小さな自動車会社リライアント・モーター・カンパニーの傘下に入ったボンド・カーズが1970年から1974年にかけて製造したスポーツカーがバグだ。2人乗りで400kgを切るという小さなこの車は、若い世代にアピールするため前一輪の3輪自動車という驚きのデザイン。軽いのでスピードは出たというが、いまいち人気は出なかった。 |
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◆3位:セブリング・ヴァンガード シティカー |
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1974年から1982年まで製造されたシティカーは、バッテリーで動く1970年代の電気自動車だ。製造元はフロリダにあるセブリング・ヴァンガード社。ゴルフカートをモチーフにしており、後部座席のスペースはない。小さな2人乗りのこの車は子供の工作のような外見だが、電気自動車の走りとしては評価されるべき一台だ。 |
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◆2位:日産 エスカルゴ |
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日産エスカルゴ(Sカーゴ)は、その名の通り、カタツムリのようなスタイルのレトロバン。1989年1月に日産自動車から販売された。名前は、小さなSサイズの「スモールカーゴ」という意味も掛け合わせている。フランスのシトロエン2CVフルゴネット・デリバリーバンと似たデザインで、機能重視の配達用のバンとして非常に人気が高い。 |
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◆1位:ポンティアック アズテック |
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ポンティアック初のSUVとして2001年にデビュー。2005年モデルで生産終了となっている。多くのクルマ専用サイトで史上最も醜いクルマとしてその名が挙げられるが、実は、ユーザーの満足度は比較的高い。最高出力が大きいV型6気筒エンジンに4速ATを搭載し、広い荷室に魅せられた実用的なカーマニアが選ぶ一台だったと思われる。 |
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