SSブログ

もうすこし大きくなったら… [本・コミックス]

あきらがあけてあげるから.jpg
↑Click for web site.

あきらがあけてあげるから
ヨシタケシンスケ


大きくなったら、自分のものも、みんなのものも、
ぼくがぜーんぶあけてあげたい!

くやしい。ボクはくやしい。
ボクはチョコがたべたいんだけど、
このふくろ、あけにくいんだよ。

ボクはまだちっちゃくて力もよわいから、
このふくろはあけられないんだ…。

でも、もうすこしおおきくなったら、
ボクはきっとなんでも
あけられるようになると思うんだ。

じぶんのぶんもみんなのぶんも、
ぜーんぶあけてあげたい。
あきらがあけてあげるから!

どんなものでもあけられるって、なんだか楽しい! 
夢が広がるヨシタケシンスケのユーモア絵本。


【内容紹介】
あきらがあけてあげるから
ヨシタケシンスケ
 
くやしい。ボクはくやしい。

ボクはチョコがたべたいんだけど、このふくろ、あけにくいんだよ。

に~~~ い~~~… はー はー はー
い~~~… も~~~!!

…だめだ…
ボクはまだちっちゃくてちからもよわいから、
このふくろはあけられないんだ…。

しょうがない。おかあさんにあけてもらおう。

おかあさん。これあけて。



ホイ。…なんていうの?

…ああ。ありがとうございます。

ハイ。どういたしまして。
 
 
…くやしい。ボクもおかあさんみたいにビッとあけてみたい。
おとなだってたまにあけにくいときがあるみたいだけど、
あしたとかあさってとか、もうすこしおおきくなったら、
ボクはきっとなんでもあけられるようになるとおもうんだ。

じぶんのぶんもみんなのぶんも、ぜーんぶあけてあげたい。
あきらがあけてあげるから!

う~ん。たのしみだ。はやくおおきくならないかな。

もうすこしおおきくなったら、「なんでもあけるやさん」になろうかな。

みんなのかわりに、あきらがあけてあげるんだ!

…ああ、いまはまだ、できないけどね。
まだちっちゃいから。

…のどかわいたな。ジュースのんじゃおう。


【解説】
子どもの「あるある」をユーモラスに描いた『おしっこちょっぴりもれたろう』『なつみはなんでにでもなれる』『わたしのわごむはわたさない』に続く、大人気作家ヨシタケシンスケさんの新作絵本です。

「くやしい。ボクはくやしい。ボクはチョコがたべたいんだけど、このふくろ、あけにくいんだよ。」
お菓子の個包装を自分で開けられないあきらくん。
今は小さいからお母さんに開けてもらうけれど、大きくなったら、自分のものも、みんなのものも、ぜーんぶあけてあげたいと夢みます。
小さい子の憧れは、とても身近にあるのですね。

「カパッ」「キャパッ」「ピリッ」「プシュ」
物が開いた時のリズムカルな音は、どれもスカッと気持ちいい。
ついつい声に出したくなるオノマトペを、たくさん味わうことができます。

男の子二人のお父さんでもあるヨシタケシンスケさん。
お父さんの顔を垣間見れるシーンもあります。
あきらくんがおとうさんに「あけて」とペットボトルのジュースを持ってきます。
なんだかうれしそうなおとうさん。
「おとうさんは あけるのすきなの?」というあきらくんの素朴な疑問に答える姿は、優しく愛情にあふれ、ちょっぴり切ない気持ちも感じることができます。
「おとうさんのあけかた」もユーモアたっぷり。
この絵本を、おとうさんが子どもに読み聞かせてあげるというのもいいですね。
きっと親子でにっこりできますよ。

実は絵本の中に、姉妹本の主人公たちを見つけることもできるんです。
「もれたろう」「なつみ」「わごむちゃん」がページのどこかに登場します。
出会えた時のうれしさは格別。
みなさんも、ぜひ探してみてくださいね。

コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。