落語の奥深さを堪能 [落語・漫才]
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志の輔らくご in 森ノ宮 2019
エンターテインメント性溢れる巧みな話芸 現在の落語会を代表する噺家としてだけでなく、NHKの人気番組「ガッテン!」の名司会で知られ、今年2月には初主演映画「ねことじいちゃん」(←Click!)が公開されるなど多方面で活躍中の立川志の輔 じっくり聞かせる古典落語と、現代の空気を取り入れた独創的で上質な新作落語をセットにした、大人気の独演会。観客を引きつけてやまないエンタテイメント性溢れる巧みな話芸で魅了してくれること間違いなしです。 まるで複数の人間がお芝居をしているように声色を使い分け、聴く者をどんどん落語の世界へ引き込んでいきます。落語の奥深さや面白さを、ぜひ生で味わってみてください。
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【演目】
一席目「一目上がり」 ~立川志の大~ | |
【まくら】 なし 【内容】 ご隠居の家の話を聞くうちに、掛け軸をほめると、どうやら自分の株もあがるらしい…。張り切って町内を巡って、掛け軸を見せてもらいほめてるつもりが、トンチンカンなことに!? 【さげ】 「結構な六ですなぁ」、「いや七福神だ」。 |
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二席目「初天神」 ~立川志の麿~ | |
【まくら】 なし 【内容】 毎年1月25日に天満宮で行なわれる年の初めの祭りに出かけた、父親と息子の絆を描く。 【さげ】 父親のまねをして団子を蜜つぼにドボン。 |
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三席目「買い物ぶぎ」 ~立川志の輔~ | |
【まくら】 ・2010年、森ノ宮ピロティホール杮落し(10年目) ・海外公演(13年目) ・ラグビーワールドカップ ・空港のマッサージチェア 【内容】 ある男がドラッグストアで、奥さんから頼まれた買い物リストにそって、新米のちょっとぬけた店員と問答しながら買い物をするという話。 新米店員が、昼食で留守の店長の代わりに店番をしているが、質問に答えられなくてしどろもどろ。そこに戻ってきた店長もしどろもどろ。 見かねたおばちゃんのお客が怒り出す。 【さげ】 バカにつける薬はございません。 |
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仲入り |
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四席目「徂徠豆腐」 ~立川志の輔~ | |
【まくら】 ・胃カメラ・腸カメラ ・すべての仕事は世のため人のため ・消防士 【内容】 徂徠がまだ貧しい学者時代、飢えをしのぐため流しの豆腐屋の豆腐を無銭飲食する。豆腐屋はそれを許すばかりか、不憫に思いその後もおからの差し入れを続ける。 数年後、その豆腐屋が大火で焼けだされたことを知り、徂徠は金と新しい店を豆腐屋に贈ったという噺。 【さげ】 志の輔のさげ あれは店の形をしたおからなんだ。 本来のさげ (徂徠が赤穂浪士の切腹を提案したことにかけて) 先生はあっしのために自腹を切ってくださった。 |
【徂徠豆腐の原典となるエピソード】
徂徠の父は、徳川綱吉の侍医だった人物。しかし、父が蟄居を言い渡されて千葉へと移り住みます。江戸に戻ってきたのはその13年後。そのころの徂徠は収入らしい収入もなく、貧しさの中でひたすら学問に打ち込む毎日を送っていました。その徂徠が住んでいたのが、豆腐屋の2階です。毎日、店で余ったおからをもらいうけ、飢えをしのぎながら江戸で6年あまりを清貧のうちに学問にいそしんでいたのです。 やがて徂徠が書いた書物が柳沢吉保の目にとまって仕えることになり、五百石の禄をもらう身分に出世します。その後は儒学者としてさらに学を修め、将軍・綱吉にも学問を講義する身分にまでなりました。 こうして世に出た徂徠は、むかしの恩を忘れることなく、世話になった豆腐屋に二人扶持を与えて、深く感謝の気持ちを表わしたといいます。二人扶持とは、下級武士2人を養うほどの手当てですから、豆腐屋にとっては大きな恩返しを受けたことになります。 |
2019-11-17 19:03
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