1. ソルティドッグの名前の由来 |
ソルティドッグを直訳すると、「しょっぱい犬」という意味になります。カクテルとしては変な感じもしますが、ソルティドッグの名前の意味としては、ほぼこれで合っています。
というのも、ソルティドッグという名前はイギリス海軍の水夫に端を発します。船の甲板で海水を浴びながら働く様子は、「犬のように」「潮まみれに」になっていて、それをイメージして作られたカクテルなんです。
ソルティ―ドッグは1960年代にイギリスからアメリカへ伝わり大流行しました。しかし、同じく英語圏であるオーストラリアなどではこの名前を言っても通じないことも多いようです。
ちなみにグラスの端に塩や砂糖を付けるカクテルは「スノースタイル」と呼ばれ、ソルティドッグはその中でも最も有名なもののひとつです。他には「マルガリータ」というカクテルもあります。
マルガリータはテキーラ、ホワイト・キュラソー、レモン果汁(またはライム果汁)を混ぜたものを、塩の付いたグラスに注ぎます。甘くてさっぱりした味が特徴です。 |
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2. ソルティドッグの作り方 |
ソルティドッグは、シェイカーなどでシェイクする必要がないので、誰でも比較的簡単に作ることができます。
(1) |
グラスに氷を入れる。 |
(2)
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水またはレモン果汁をグラスの端を指でなぞるように付ける。その後、塩少々を湿らせた部分に付ける。 |
(3)
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塩の部分に触れないように注意しながら、ウォッカ(45㏄程度)をグラスに入れる。グラスの8分目位のところまでグレープフルーツジュースを入れる。マドラーなどで静かにかき混ぜる。 |
現在では、このソルティドッグのレシピが一般的ですが、もともとはジンをベースにグレープフルーツジュースと塩を加えてシェイクしグラスに注ぐというものでした。アメリカで大流行したのは、シェイクする必要のないカジュアルで一風変わったスタイルが好まれたからかもしれません。
もし昔ながらのソルティドッグを飲んでみたい場合は、バーなどで「オールドスタイルのソルティドッグ」と注文すると、作ってもらえることもあるようです。 |
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3. 塩なしカクテル「ブルドッグ」 |
ソルティドッグの大きな特徴のひとつは、何と言ってもグラスに付いた塩です。趣向のあるバーなどでは、塩の種類や付け方などにこだわりがあることが多く、他の店舗と差を付けています。
最初に口を付けたところから少しずつ移動させたり、塩の付いた部分を少しずつグラスの中に落としたりして、しょっぱい味を楽しむカクテルです。塩味が苦手な方は、塩を最後まで使わずに残す場合もあります。
塩を抜いて作ると「ブルドッグ」という名前のカクテルになります。こちらもバーなどではよく見かけますが、その名前の由来をご存知でしょうか。
ブルドッグは、しっぽが短いことから別名「テールレス・ドッグ」とも言われます。英語では何かがないことを「useless(ユースレス/役に立たない)」などのように「~レス」と表現します。
そこで、塩のないソルティドッグを「テールレス・ドッグ」と言うようになり、次第に「ブルドッグ」と呼ばれるようになったそうです。 |
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まとめ |
一度は聞いたことのある方も多い「ソルティドッグ」や「ブルドッグ」。「カクテルなのに犬の名前が付いているのはなぜ?」と思っていた方にとっては、その由来を聞いて納得したことでしょう。
カクテルの名前には不思議なものが多いですが、その意味を調べてみるといろんな発見があるかもしれません。カクテルを飲む機会があれば、ぜひ誰かに話してみてはいかがでしょう。 |
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