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半夏生にはうどん! [季節・花]

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7月2日は「うどんの日」

香川県では半夏生にうどんを食べる!

その昔香川県の農村では、麦の刈入れや田植えが終わるころになると、その年に収穫された麦を使ってうどんを打っていたそうです。

そのうどんを、農作業を手伝ってくれた人たちに振る舞うようになったことがきっかけで、半夏生にうどんを食べる風習が根付くようになりました。

うどんに使用される小麦粉には、筋肉疲労の回復効果のあるグルタミンペプチドなどが含まれているので、農民の疲れを癒すために適した食事といえます。


【半夏生について】
◆半夏生とは?
半夏生(はんげしょう)とは、季節の移り変わりの目安として設けられた、
日本独自の暦日「雑節(ざっせつ)」の一つです。
節分に「恵方巻き」、土用の丑の日に「鰻」を食べる習慣と比較すると、半夏生に「タコ」や「うどん」を食べる習慣は全国的に広まっていないように感じますが、半夏生の日にはタコやうどんを食べる風習があります。
 
◆半夏生はいつ?
半夏生は、1年のうちで昼間の時間帯が最も長くなる、
夏至(げし)から、11日目の、毎年7月2日頃から、七夕(7月7日)までの5日間になります。
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農作業では、半夏生までに田植えを済ませ、この時期は梅雨の後半になり、雨の日が多くなります。地方によっては、この時期にハンゲという妖怪が徘徊すると言われ、農作業をしないという戒めになっていて、農作業で疲れた体を休める期間にもなっているようです。
 
◆今年の半夏生はいつ?
夏至の日は毎年変わるので、半夏生の日も、夏至の日と連動して変わります。
2023年(令和5年)の半夏生は、7月2日(日)になります。
 
◆半夏生の名前の由来・薬草との関係
名前の由来になっている説は2つあって、半夏生の「半夏」は「烏柄杓(からすびしゃく)」というサトイモ科の薬草で、この薬草が生える時期を「半夏生」と呼ぶようになった説と、「半夏」とは別の、「ハンゲショウ」別名カタシログサ(片白草)というドクダミ科の草が、その名の通り半分白くなり、お化粧(半化粧)をしているように見える時期なので、この時期が半夏生と言われるようになった説があります。
・半夏(烏柄杓)という薬草が生える時期のため
・ハンゲショウという草が半分白くなる時期のため
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◆半夏生に「タコ」や「うどん」を食べるようになったのは?
半夏生の日にはタコを食べる風習があります。 「稲の根が、タコの足のように四方八方にしっかり根付きますように」や「稲穂がタコの足(吸盤)のように豊かに実りますように」との願いが込められています。半夏生の時期には、関西はタコ・香川県はうどん・福井はサバを食べたりと日本各地で様々な風習があります。
主に、関西地方では前記したように、植えた苗がタコの足のように大地にしっかりと根付くように願いを込めたり、稲がタコの足のようにたくさん増えるように、半夏生にタコを食べる習慣があります。タコにはタウリン(アミノ酸の一種)が豊富に含まれ、疲労回復効果があります。田植えで疲れた体を休め、栄養価のある蛸(タコ)を食べて、体力の回復をします。タウリンは栄養ドリンクなどにも含まれている成分です。香川県では、収穫したての麦でうどんをうち、田植えを労い、うどんを振る舞う習慣もあります。
田植え.jpg

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