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巧みな話術で魅せる [落語・漫才]

志の輔らくご in 森ノ宮 2016.jpg
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志の輔らくご in 森ノ宮 2016

エンタテイメント性に満ちた“究極の話芸”

今年も、森ノ宮ピロティーホールで「志の輔らくご in 森ノ宮2016」を開催します。

彼の落語は、聴く者の想像力を高める情緒溢れる古典落語から、現代の空気感を取り入れた創作落語まで、落語の面白さを存分に堪能することができる大人気公演で、チケットの入手が困難なことでも知られています。

落語ファンをも唸らせるエンタテイメント性に満ちた“究極の話芸”で魅了してくれることでしょう。

今回、なぜ日本版「ヴェニスの商人」とも言うべき「帯久(おびきゅう)」を打ったのでしょう?変化のある物語で時代劇を観ている気分にさせてはくれますが、
正直笑いの無い噺です。

和泉屋与兵衛の隆盛の頃と零落しても変わらない旦那ぶりの演じ分け、何より奉行の貫禄が出ないとのっぺりとした噺になってしまいます
。もしかして、(東京都民として)小池知事への応援?

あと、「和力」が蛇足。結局、なぜ・何のためのゲストなのか、志の輔や落語との関係についても説明がないまま。

今やプラチナとなったチケットを手に入れ、有休休暇を取り、時間をかけて大阪まで行くのは、ひとえに志の輔の話芸を生で聴きたいからこそ。

あの時間、短くてもいいのでもう一席やってくれたら…と思ったのは私だけでしょうか!?


ticket.jpg←Click for larger image.


【演目】
一席目 「茶の湯」
 
【まくら】
・築地・豊洲問題
・富山市議会、政務活動費不正請求問題
・ノーベル賞受賞、「オートファジー」とは
・オリンピック競技になぞらえた小噺集

【内容】
蔵前の旦那が根岸に茶室付きの家を買って、隠居した。せっかくだからと茶の湯を始めるが、作法を知らず、抹茶と間違えて青黄な粉を買って来たが泡立たちが悪いと、更にむくの皮を放り込んで、無理して飲んで「風流だなぁ」と洒落る。三日も経つと腹が下って仕方がない。誰かを呼んで飲ませよう。

店子連中を招待すると、茶の作法を知らずに恥をかくのは嫌だと引っ越の算段。ま、ともかく行ってみようと、口をつけたら不味いのなんの、最後に本物の旨い羊羹で口直し。

その後、近所でも評判になり、飲んだ振りして羊羹を盗るのが流行った。こりゃたまらんと、旦那がイモをすり潰して灯し油を塗ったお菓子を利久饅頭と称して羊羹に代えた。

客人が不味いお茶の後で、お菓子が欲しいと二つ頬張ったらこれが更に不味い、どこかに捨てるところはないかと探し、廊下から隣の菜畑に投げたら百姓の横っ面にべたっと。

 茶の湯.png まんが 茶の湯

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【さげ】
なんだ、また茶の湯やってるのか

仲入り
 帯久.jpg
 
「和力」
 【内容】
和力1.jpg・獅子舞
・津軽三味線
・神楽
和力3.jpg

【和力(わりき)とは】
加藤木 朗が主催する「和力」(←Click!)は、木村 俊介とともに2001年の発足から伝承されてきた行事や音楽、祭り芸能をいかに舞台表現として確立させるかの可能性を模索してきたグループ。

2005年から小野 越郎が加わり、伝統芸能として発展させ国内外で発表している。


二席目 「帯久」
 
【まくら】
・なし

【内容】
帯久こと帯屋久七(おびや きゅうしち)は、大晦日、無利息で借りていた金百両を返済しに和泉屋与兵衛(いずみや よへえ)の店を訪れます。奥に通された帯久は、相手が忙しくて手薄なのを幸い、百両をそのまま持ち帰り、「確かに返した」と白ばっくれます。

それがきっかけなのか、人のいい和泉屋は商売がうまく行かなくなり、しばらくして倒産。与兵衛は分家に身を寄せます。

十年後、与兵衛は、昔の奉公人が苦労しているのを知ります。なんとか店を持たせたいと、帯屋に十両の借金を願いに訪れます。帯久はひどく恩知らずな応対をします。かっとなった与兵衛は火をつけようとして捕まります。

お奉行は事情を調べ上げ、話のきっかけになった例の百両の件をまず裁きます。計略をもって帯久に「まだ返していない」ことを認めさせ、元利合計二百五十両を払うよう命じます。

二百両は即金で払う。でも、残額はなんとかならないか。ケチな帯久はお奉行としぶとく交渉します。結局、一両ずつの五十年払いで手を打ちます。
次は放火の件です。火あぶりの刑を言い渡します。「ただし」とお奉行は条件をつけます。「分割払いの五十両のすべてを与兵衛が受け取ったら処刑する」と申し付けます。

驚いた帯久は、「お恐れながら、五十両もいますぐ与兵衛に返します」とお奉行に申し出ますが却下されます。最後に六十一歳の与兵衛に奉行がたずねます。

「そちは還暦か。本卦がえり(ほんけがえり)じゃな」
「いえ、分家に身を寄せております」。

【さげ(志の輔ver.)】
相手が帯屋であろう、少々きつめに締めておいた。

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