SSブログ

軽妙な語りを堪能 [落語・漫才]

立川志の輔 2018.jpg
↑Click for web site.

志の輔らくご in 森ノ宮 2018

伊能忠敬翁没後二百年
大河への道 ~伊能忠敬物語~

今回、森ノ宮ピロティホールで披露されるのは「大河への道 ~伊能忠敬物語~」。江戸時代に日本中を歩いて日本地図を作った男・伊能忠敬の物語です。

50歳を過ぎてからの17年間で完成させた「大日本沿海興地全図」の精微さに感銘を受けた志の輔が、伊能忠敬の人生を落語で伝えたいと挑んだ演目で、物語は千葉県庁「伊能忠敬大河ドラマ推進室」を舞台に、推進室の主任と若手脚本家のやりとりからスタート。

“落語を超えた究極の話芸!!”と大絶賛されている超大作の再演です。

ticket.jpg ←Click for larger image.


【演目】

一席目「権助魚」 ~立川志の麿~
  【まくら】
 大学時代の友人の結婚の話

【内容】
 ある商家のおかみさん、旦那がお妾さんを囲っているようで、飯炊きの権助に一円握らせて、旦那のお供をしてお妾の家を突き止めてくれと頼む。

【さげ】
 一円じゃねぇ、おら二円で頼まれた。
 
二席目「ハナコ」 ~立川志の輔~
  【まくら】
 ・2010年、森ノ宮ピロティホール杮落し(9年目)
 ・ベトナム公演(10年目)
 ・大迫、半端ないって!

【内容】
 偽装をしていないという事をこれでもかと示す温泉旅館の女将と、それに翻弄される3人組の男性客の噺。

 脱税疑惑? 従業員との浮気?? はたまた殺人死体遺棄事件???
 ※「ハナコ」は、黒毛和牛食べ放題用に用意された牛の名前。

【さげ】
 という話ではないということをあらかじめ。
 
仲入り
本日の演目.jpg
 
三席目「大河への道」 ~立川志の輔~
  【まくら】
 ・
釈台(講談師)と膝隠し(落語家)の比較
 ・京都博物館~ツタンカーメン展~

【内容】 

 明日が関係者を集めての大プレゼンテーションという日に、ライター先生が問題発生を告げに来る。幼年時代に予定していた加藤清志郎君がNGになったんだろうか?ワーッ、7年後には清志郎君は子役じゃない~。俺は晩年は西田敏行がいいと思うなあ。でも、江戸時代にしちゃ、栄養状態がよすぎませんかね?? 上司と部下は、どこが問題なのかをあれこれ予想しあう。

 ライター先生が到着して詫びることには、伊能はどうしてもドラマにならないのだ。ひたすら4000万歩歩くだけでは、旅番組である。行く先々でおいしいものを食べるのはグルメ番組。そして最大の問題は・・・と、ここで1818年、73歳で病没した伊能忠敬の死を、天文方の高橋景保や、チーム伊能の弟子たちが隠しとおし、地図の完成をめざした際のドラマにうつってゆく。そしてついに地図が完成して、江戸城大広間でお披露目したのが1821年。

大日本沿海輿地全図.jpg   伊能忠敬.jpg

 将軍はじめ幕府の重鎮たちが居並ぶなか、景保は問い詰められる。伊能忠敬はどこじゃ。ここにござります。御前に・・と、「大日本沿海輿地全図」、3万6000分の1の大図が214枚、21万6000分の1の中図が8枚、43万2000分の1の小図が3枚がズラリ。

 圧巻のシーン。でも、主人公の忠敬はいない・・・。

 ライターは許しを請うのである。どんなに苦吟しても、忠敬を主人公にはできなかったと。それを聞いたプロジェクト推進役の上司と部下は・・・。


【さげ】

 伊能忠敬はドラマに納まるほど小さき人物ではなかった。


コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。