それは、二人の想いをつなぐ歌

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ソラニン

私は歌う。
キミがいたことを証明するために──

リアルな若者の心情と青春の光と影をヴィヴィッドに描き出し、
熱狂的な支持を受ける、漫画家・浅野いにおの傑作コミック「ソ
ラニン」が、満を持しての映画化。

「ソラニン」という名の歌をモチーフに芽衣子と種田が織りなす、
切なくリアルな恋の物語。それを見つめ、支える仲間たち。

そこに浮かびあがる、若者たちの夢と現実。幸せと痛み。喪失
と再生――世代・性別を超えて確かな共感と感動を呼ぶ、切な
く熱く胸にこみ上げる感動作。

「対バン」という設定ながら対抗するバンドの演奏はなく、遅れ
て意味ありげに登場したプロデューサーによって見出される訳
でもない。

もっとも疑問だったのは、エヴァのような字幕の挿入・・・

おすすめ度：★★☆☆☆

【ストーリー】

・・・あたし、会社辞めちゃおうかな？ 都内の会社に勤めるOL2年目の芽衣子。恋人の種田は、フリーターでバンドマン。田舎から上京し、大学時代に軽音サークルで知り合った二人は、付き合ってもう6年。多摩川沿いにある芽衣子の小さなアパートで、一緒に暮らしていた。 毎朝バイトを終えて帰って来る種田と入れ違うように、満員電車に揺られて出勤する芽衣子。やりがいのない仕事と面倒な人間関係をやり過ごす日々は、憂鬱でしかたない。 「あたし、会社辞めちゃおうかな？」 「辞めちゃいなよ。芽衣子さんが本当にそうしたいなら。行きつく先が世界の果ての果てだとしても、芽衣子と俺はずっと一緒なんだから」 種田の優しい言葉がうれしい芽衣子。この日、芽衣子は辞表を提出した。 仕事を辞め“自由”を満喫する芽衣子は、久しぶりに、種田がギターとボーカルを担当するバンド「ロッチ」の練習を見に行く。メンバーはサークルの仲間たち。今は実家の薬屋を継いでいるドラムのビリー。ベースの加藤は大学に残って2留中。加藤の彼女でしっかり者のアイは芽衣子の親友でもある。5人で集まって楽しく騒げば、不安でもどこかわくわくしていた大学時代へ、いつでも戻れるような気がする。 帰り道、酔っ払った種田は、思わず生活に対する不安を口にする。そんな種田を見て、芽衣子はどうすることもできなかった。 ある日、理由をつけて上京した母親に、芽衣子は会社を辞めたことを打ち明ける。 「夢みたいなことばっかり言ってないで、少しは人生考えなさい」 「うるさいなぁ！　いつまでも子供扱いしないでよっ！」 声を荒げながら、将来への不安と焦りを突きつけられる芽衣子。一方で、音楽への思いを押さえこんでバイトに励む種田を見て、釈然としない思いも抱えていた。自分と種田の未来は、どこへ向かっているんだろうか…。 ホントはちゃんと音楽やりたいんでしょ？ ってゆうか、バンドやってよ 「種田はがんばって大人になろうとしてるのかな？」 その事実を受け入れられない芽衣子は、種田に詰め寄る。 「ホントは音楽やりたいんでしょ？ 　才能ないから。本気じゃないから。 いっつも逃げてばっかだね。種田は好きな音楽で誰かに批判されるのが怖いんだ！」 二人の間に気まずい空気が流れる。種田はいつも通り仕事に向かったが、芽衣子の言葉を思い返すうち、たまらなくギターが弾きたくなっている自分に気づいた。 種田は、バイトを辞めてレコーディングに集中し、今回チャンスを掴めなければバンドを解散する、と宣言する。スタジオで演奏に没頭する種田を見て、微笑む芽衣子。完成したデモCDをレコード会社やライブハウスに送ったあと、仲間と砂浜で花火を楽しむ。様々な現実に目を背けた上で成り立っている、この愛おしい時間。種田の手を握りながら、芽衣子は、一歩を踏み出すことの痛みと決意をかみしめていた。 そして、ロッチのメンバーに、大手レコード会社から連絡が入る。しかし、新人開発の担当者・冴木が提案してきたのは、グラビアアイドルのバックバンドとしてデビューしないかという話。芽衣子と種田の前に、現実の厳しさが立ちはだかった瞬間だった。 夢が破れ、再びゆるい日常に戻った種田と芽衣子。 「芽衣子さん。俺たち別れよう」 突然切り出した種田に、芽衣子は動揺する。 「君の言動はいちいちプレッシャーなんだよ。自分がどうしたらいいのか分からないからって、君は何もしないで俺に押し付けてばかりじゃん！」 「うそつき！　俺がどーにかするって言ったじゃん！ずっと一緒だからって言ったじゃん！」 互いに思いを吐き出して、家路につく二人だったが、種田は散歩に出かけてくる、と言ったきり家には戻らなかった…。

【キャスト】

芽衣子（宮崎あおい）	種田（高良健吾）	ビリー（桐谷健太）
加藤（近藤洋一）	アイ（伊藤歩）

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【フォトギャラリー】